こころのカタチ

紙、筆、素材。天気、空気、湿度、温度。道具も素材も、その時々で微妙に変化している。
墨の濃さ薄さで、描きたい線が出せなかったり、描き込んでも描き込んでも描けなっかたり。
大事なことはそれに気分だ。人は時としてやっかいなもので、楽しい時、うれしい時、悲しい時、辛い時など、誰しも精神面での動きは必ずあるはず。
気分によって描ける、描けない。その時の気持ちが形がつくる。その時のこころにあるものを表現してみる。
うまく描けるかどうかはさておき、こころを描く、わたしのこころギャラリー。気分で描いていきます。

2022.08.01

新書体「新学園」

1999年モリサワ賞の金賞受賞作「学園」。7年後に「はるひ学園」としてモリサワからリリースした。時の経つのは早いもんだな。あれから22.3年になる。当時の制作意図は背が高い人、低い人。頭がいい人、悪い人。運動が得意な人、音痴な人。などなど。個性はデコボコでありながら、行事などはみんなが一つになって、まとまっていくような学校生活をイメージして制作した。その時はその時で目一杯のデザインだったと思うが、時が経てば気分も心地よさもずいぶん変わってくるな。今はもうあの時のような大胆さは出せないが、数をこなした分、うまくなったのかもしれないし、面白味がなくなったのかも知れない。気になる部分を調整しようと思ったが、結局全文字少し太めにし、骨格もすべて書き直した。大人の学園に仕上がったのではないかと思う。DSセレクト版の書体も目標としていた50書体完成した。いつ引退してもいいかなとは思ってはいるが、ほとんど文字づくりに時間を使ってきたので、やめてしまえば、たぶん退屈するだろうし、ボケてしまうか。まあ新たな目標は特にないが、出来るとこまでと言う事で、次は「ツリー」という書体を創ろうと思っている。年内までにできるかな。 暑い日が続き、日課の散歩も夕方から。熱中症、コロナもまた増えたし、戦争もまだまだ。暗いニュースも多いが、世の中平和でありたいと願うこの頃だな。

2022.04.12

新書体「新笑点」

すっかり暖かくなってきた。日も長くなった。桜もそろそろ終わり。あっという間に春が過ぎて、夏になるんだな。20年ぐらい前の今頃は何をしてたんだろう?と、ふと思う。よく覚えてないが、多分人生で一番よく飲んでいた時だと思うが。笑点という書体を22年前に制作し、FONT1000版として笑点角、笑点丸としてリリースした。フォントとしては読めることが前提にあるが、可読性をおさえて、遊び心いっぱいの勢いのある書体として制作した。まだまだ若かったな。その頃の文字と今回の文字は全く姿、カタチは違うが、楽しく、おかしく、笑えるような書体として制作したことは同じだな。いつもつくってる時は今までと違うものをと思いながら描いているのだが、長いこと書体づくりをしていると良くも悪くもだんだん整理されて、心地よいポジションに線が配置される。それがその人の個性なのかも知れないが、だんだんつまらなく感じていく。荒削りの良さ、大胆さは失われるのかもしれない。どんな仕事でもそうかもしれないが、今出来る範囲の表現でまた新たなカタチをさがしていく。そんな感じでまた次に向かう。次の書体は「新学園」。出来上がる頃は夏も終わりかな。
コロナも高止まりだし、このまま増えるのか、戦争もまだまだ続きそうだし、地震も増えているし、この先どうなるのか。と思う毎日だが、早く普通に笑える世の中に戻ればいいな。

2022.01.31

新書体「スゴロク」

昨年末で収まると思っていたコロナ君もまた変身してしまった。すごい勢いで毎日のように過去最多という言葉が飛び込んでくる。早くピークを迎えて急降下するのを待っている。そして今度こそは終息を願う。何が起こるかわからないのが人生だが、まー勘弁してほしいものだ。
さてさて、そんなこんなで昨夏に制作した「サイコロ」の続編になるが「スゴロク」ができあがった。私の小さい頃の遊びといえば、凧揚げ、独楽、ビー玉、ハジキ、トランプ、スゴロクなどなどだが、一人でやるものでなく、みんなでワイワイガヤガヤ楽しんだような気がする。アナログのあたたかさだな。手作りのあたたかさ、素朴さを感じてもらえるとうれしい。スゴロクとサイコロ。いいコンビだ。転がる石のように。三歩進んで二歩さがる。時にはお休み。サイコロには0がない。途中寄り道しても振り続ければ、いつかは上がりがくる。まるで今の世の中のようだな。上がりが人生の終わりなら、残り少なくなってきたので、ゆっくり半歩ずつ進んだ方がいいかもな。DS版の書体もこれで48書体になった。目標としてきた50書体まで後2書体。年内には出来そうだ。次は「新笑点」夏までには。

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